従来の“接触材”“流動担体”とは、比較にならない高性能
微生物の付着レベルも、分解能力も、耐久性も、比較になりません
曝気槽において、微生物の住処(すみか)を作って処理能力をアップさせるために、従来から「接触材」や「流動担体」が使われてきました。
しかし処理能力アップはおろか、かえって「剥離した微生物膜の槽底堆積による、無駄な酸素消費状態(=嫌気化)」を生み出し、処理不調の根源となっている現場が数多くあります。
AAビッグボール法は、強靭・極細の特殊繊維を用いた他に類を見ない画期的なやり方であり、従来の排水処理技術の限界を超える手法です。
表面積が、別次元の広さ
φ12μm×ひと束で7万本×数千・数万個のボール
従来型の「接触材」や「流動担体」は、表面積を広くとって微生物を付着させるために、細いアクリル・ナイロン・PPなどの繊維を使ったり、多孔質のスポンジを使います。
しかし、所詮「2次元的にうっすらと微生物が付く程度」に留まります。
対して、AAビッグボールの表面積は、まさに“別次元”の広さです。
曝気槽の中で球状に広がり、3次元的にゴットリと微生物が付着します。
曝気槽に広がった数千・数万個もの微生物ボールの1つ1つに、多種多様な微生物群が棲息し、様々な酵素群を分泌するため、高濃度排水であっても見事に分解してしまうのです。
接触材・流動担体との比較
フワフワと漂う、微生物群ボール
排水と多種多様な酵素との濃密な接触
AAビッグボール法は、極細の特殊フィラメントに絡み付いた微生物がたっぷりの水をたたえたまま、曝気槽の中でフワフワと漂います。
けっして、硬く締まったボールが形成されるわけではありません。
そのフワフワとしたボールの中を、排水が通り抜けることによって、微生物群が分泌する多種多様な酵素と排水とが、濃密に接触します。
従来の「接触材」や「流動担体」ではけっして起こり得ない濃密な接触こそが、AAビッグボール最大の特長です。
驚異の分解能力のメカニズム
高濃度排水、難分解性COD成分含有排水の微生物処理に最適
従来の排水処理の技術的限界を超える、画期的な処理手法です
通常の活性汚泥処理法では分解が不可能とされる高濃度排水や、難分解性の化学物質が含まれた排水向けに、是非ともお役立て下さい。産業廃棄物として業者に引取ってもらうしかなかったような排水が、微生物処理できる可能性が大いにあります。
例えば、某タイル製造工場から排出される3,750mg/ℓもの高濃度フェノール(毒性・腐食性が強い劇物)の分解テストでは、従来の排水処理手法ではまったく分解できませんでしたが、AAビッグボールを使った微生物処理では72時間で1/10まで低減できました。
まずは実地に分解テストを行ない、AAビッグボールの効果を充分に見極めた上でご判断下さい。
驚異の分解能力のメカニズム
高濃度フェノール分解テスト結果
最高の曝気システムと組み合わせてこそ、性能を充分に引き出せる
OHRエアレーターとAAビッグボールの組合せが、必ず必要です
なぜ、従来型の「接触材」や「流動担体」は往々にして、《導入してはみたが効果があるのかないのか分からない》、《曝気槽の中で嫌気化して、硫化水素などの有害ガスを発生させている》、《エアー供給を増やさないと処理ができない》といったトラブルを起してしまうのか。
その大きな原因は、排水処理にたいする専門的知識のない製造メーカーが「接触材」「流動担体」を作り、それらを水処理会社が安易に曝気槽へ適応してしまう点にあります。
例えば、ほどんどの排水処理場では、【曝気槽の中を停滞域を生み出すことなく均一に撹拌して、なおかつ充分な酸素供給を行う】という排水処理における基本的なことでさえ達成できていません。
そういった悪い曝気状態に加えて、水の流れを阻害する「接触材」や、比重が重く沈みやすい「流動担体」を大量に設置・投入してしまっては、曝気槽内が貧酸素化・嫌気化するのは当然のことです。
AAビッグボールと組み合わせるのは、OHRエアレーターという「究極の散気管」です。曝気槽内を均一撹拌して、絶え間なく排水がAAビッグボールの内部を通り抜けるシステムであるからこそ、曝気槽内を嫌気条件にすることなく、性能を存分に発揮させることができるのです。
やり方 OHRエアレーターの概要・特長
貴社排水の全体像を把握した上で、プランを立案させてください
貴社の水処理設備を総合的に判定し、ベストなプランをお示し致します
AAビッグボールのチェックリストに記入して頂くか、電話で現状をお知らせ頂ければ、諸条件を基に設計計算を行ない、最適なプランをお示し致します。
ただ、「AAビッグボールを導入して処理能力を増強したい」というお引合いに対して、「AAビッグボールを導入するまでの必要性はなく、曝気不良を改善するための散気管交換だけで済みます」という回答を差上げるケースもよくあります。
できるだけお金をかけないで目的を達成するためのプランを立案し、根拠とともに明確にお示し致します。
チェックリスト(PDF) お問合せ