AAビッグボール 驚異の分解能力のメカニズム

12ミクロン×7万本の極細繊維束 AAビッグボール

驚異の分解能力のメカニズム(1)

排水と微生物群との、濃密な接触

AA ビッグボールは、 一見すると 「微生物がガッチリと固まったもの」 と見えますが、 実際には「フワフワ」 と 水中を漂いながら広がって、 汚泥水と排水が絶え間なく出入りしています。

一般的な接触材では、微生物が 「表面にうっすらと張り付いている」 状態です。
対してAA ビッグボールでは、 排水は何千・何万個という膨大な数のAA ビッグボールの塊りを連続して通り抜け、 微生物が分泌した酵素群と濃密に接触します。
このような、 排水と微生物群・分泌酵素群とのダイナミックで濃密な接触が、 AA ビッグボール最大の特長です。

驚異の分解能力のメカニズム(2)

電子供与圏

AA ビッグボールに使用されている金色の繊維ひと束は、直径12ミクロンの超極細フィラメントが7万本集まって 構成されています。 フィラメント1本1本が電子供与体として、その表面に微生物群を引き寄せます。
つまりAA ビッグボールは、 巨大な電子供与圏を元に特殊な生物圏を形成します。

驚異の分解能力のメカニズム(3)

複合ミネラルの微量添加

AA ビッグボールに棲み着いた微生物を活性化させるため、微量の複合ミネラルを添加します。
ミネラル群によって、微生物の分解能力は、 数千倍・数億倍にまで飛躍的に高まり、 AA ビッグボールの能力が 十分に発揮されます。

驚異の分解能力のメカニズム(4)

好気性微生物と嫌気性微生物の併存

一般的に、 好気性処理は処理速度が速く、 嫌気性処理は高負荷の排水に強い、 という特長があります。
AA ビッグボールの内部では、 外側に好気性微生物が、 内側には嫌気性微生物が棲み着き、 互いに共存しています。
つまり、 AA ビッグボールは、 好気性処理と嫌気性処理の長所を併せ持っています。

このため、 従来の接触材につきものの【微生物の剥離現象】が起きません。
剥離現象を引き起こす硫化水素ガスが嫌気性微生物によって充分に処理されるからです。

驚異の分解能力のメカニズム(5)

Co-metabolism =共同分解

Co-metabolism (コメタボリズム) とは、 多種多様な微生物群の共同作業によって、 難分解性の物質が分解される ことです。
微生物が分解できない人工合成物質 (農薬など) が、 さまざまな微生物が分泌した酵素によって連続的に低分子化 されて次第に分解