廃オゾンゼロのオゾン処理|OHRミキサー

液―液、気―液、固―液を微細ミキシング OHRミキサー

従来式のオゾン処理は、【巨大な設備】【高コスト】【低効率】

オゾンガスバブリングのイメージ

従来のオゾン処理のやり方は、巨大な設備が必要で、高コストで、 低効率でした。
なぜなら、巨大なコンクリ槽の中で、濃度が薄い大量のオゾンガスをバブリングして、時間をかけてゆっくりと反応させるやり方だからです。

オゾン反応には、微細な穴が無数に空いたセラミックス製の散気管・散気板がよく使われますが、バブルサイズが数ミリ〜数センチと大きいため、未反応のまま大量のオゾンガスが水面へ抜け出ていきます。
だから、未反応オゾンガス(=廃オゾンガス)を分解する「廃オゾンガス処理設備」が必ず必要です。
大量のオゾンガスを生成して、大量に出る未反応オゾンガスを分解する、という、実にもったいないやり方が、従来方式なのです。

OHR式オゾン処理法は、格段に高効率で、ローコストな処理方法です

これほどオゾン処理にベストマッチの技術は、世界にありません

超微細バブル

オゾンマイクロバブルの写真

マイクロ・ナノサイズのオゾン粒子群が水中に長く滞留して、排水中の目的物質と濃密に接触・反応します。
接触面積の広さは、オゾンガスバブリングと比べものになりません。

右の写真の、真っ白い雲のように見えるのがオゾンマイクロバブルです。
0.5~30ミクロンもの微細気泡は浮力が弱く、水中に長く滞留します。

さらに、見た目には透明にしか見えない、「オゾンナノバブル」も大量に生成されます。
(※某社の評価テストでは、OHR式では吹込んだガス量の内、7割が溶解して、残り3割がマイクロバブル+わずかの離脱バブル との結果でした。)

直接反応方式

OHRの特殊パイプの写真

特殊パイプ(OHRミキサー)を通過する一瞬のうちにオゾンと排水の両方を微細に砕き、遠心力と向心力で衝突・反応させます。
つまり、オゾンガスと排水中の目的物質とを、インラインで直に接触・反応させます。(=直接反応方式)

対して従来方式は、まず粗大バブルのバブリングを行なってオゾン水を作った後に、その溶解オゾンが偶然的確率で目的物質に接触・反応します。(=間接反応方式)

OHRミキサーの9つの実績例

 

省設備

OHRマイクロバブルのオゾン処理前と後

OHR式オゾン処理法では、廃オゾン処理設備ナシも可能です。
さらに、少量・高濃度のオゾンガスを、ロスなく使用するため、必要最小規模のオゾナイザー(オゾン発生器)で済みます。

実際に某工場では、排水量5,000m3/日の着色排水を、廃オゾン処理設備ナシでオゾン処理しており、10年以上稼動しています。

①オゾンバブリング槽なし ②必要最小限のオゾナイザーで済む ③廃オゾン処理設備なし で、導入費用は1/3で済みました。
このような実例は、おそらく世界で唯一です。

加えて、従来方式では、目詰りする散気管・散気板の定期的な洗浄・交換が必須で、数年おきに槽から水抜きをして、槽内に作業員が入って作業しなければなりません。
OHR式オゾン処理では、そもそもオゾンバブリング槽が不要で、OHRミキサーはメンテナンスフリー。
定期メンテナンスはポンプのみです。

廃オゾン処理設備なしの実績例

 

従来方式では必須とされている、廃オゾン処理設備を設けずに済む

廃オゾン処理設備とは、縦長のタンク内に、活性炭や触媒を充填したもので、その中に廃オゾンガスを通すことによって、人体に有害なオゾンガスの自己分解作用を促進し、無害化するためのものです。
従来式のオゾン処理設備においては大量の廃オゾンガスが出てくるため、必ず設ける必要があります。
オゾン処理の規模が大きくなればなるほど、廃オゾン処理設備も巨大化していきます。
また、内部の充填物(活性炭や触媒)は次第に減ったり劣化しますから、定期的な補充・交換も必須です。

OHR式オゾン処理では、廃オゾン処理設備をナシにすることができます。
そのノウハウにつきましては、資料がありますのでお問合せ下さい。

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      オゾン単独で、ダイオキシンが分解できた      

従来方式では、「*促進酸化法」でないとダイオキシンは分解できない、とされています

ダイオキシン分解分析結果
ダイオキシンはオゾン単独では分解できず、*促進酸化法による処理が必要とされていますが、某社が行ったテストの結果、OHR式オゾン処理では、オゾン単独で分解できることが明らかとなりました。
(テストは、分析費用だけで1千万円をかけた詳細なもの)

※促進酸化法とは、オゾンと、過酸化水素や紫外線を組み合わせて、最も酸化力が強い活性酸素である「ヒドロキシルラジカル」を生成するやり方。

やり方は、OHRミキサーを3回パスさせる、というものです。
OHR式オゾン処理であるからこそできる、ワンスルー+マルチパス処理 のやり方は、図解が作ってありますので、試験データとともに呈上いたします。お問合せください。

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   新しい排水評価基準! WETとはなにか   

環境省が導入を進めている、水生生物を使った新しい排水規制方法

WETとはメダカ・藻類・ミジンコなどの生物によって直接的に評価する手法

WET (Whole Effluent Toxicity : 全排水毒性)とは、BODやCODなどの化学的な分析方法ではなく、排水が環境に及ぼす影響を、メダカ・藻類・ミジンコなどの生物によって直接的に評価する手法です。

BOD・CODは微生物や酸化剤を使って有機物を酸化分解し、排水の汚濁度を把握する指標の1つですが、酸化処理によって表面化した一部の物質しか把握できません。
例えば、日本で用いられる過マンガン酸カリウム(CODMn)では、全体のうち40〜70%の有機物しか把握できないとされています。

表面化しなかった未分解・難分解・微量物質は、工場などの排出源から自然界に放出され、生物にさまざまな悪影響を及ぼすことが知られています。
そこで、処理水が生物に及ぼす影響度を、BOD・CODなどの化学的指標によって間接的に評価するのではなく、「排水を処理した後の水で実際に生物を飼って、直接的に評価する」(バイオアッセイによる排水評価)という新しい基準作りが進められています。

この新しい排水規制は、名称や手法は異なるものの、アメリカ、カナダ、イギリス、
フランス、 デンマーク、韓国などですでに導入されており、日本でも導入に向けて具体的検討が進められています。

WET規制の対象となる可能性のあるもの① 現行の排水基準(BODやCODなど)をクリアしている処理水② 特定することが困難な物質や未知の物質、未規制物質が含まれる処理水③ 極めて微量の化学物質が含まれている処理水④ 複数の化学物質の複合的な作用によって、生物に影響を及ぼす処理水

右に示したような処理水であっても、水生生物に悪影響(奇形が生まれる、増殖しないなど)が出ればWET規制の対象となる可能性があります。

そこで、処理水に含まれている未分解物質の9割ほどが分解できるとされている 「オゾン処理」が、WET 規制に対応した有効な処理方法であると注目されています。


【コラム】河川水から、人が服用する様々な医薬品も検出された

京都大学が、2009年10月〜2010年3月の6ヶ月間に、淀川の水に含まれる化学物質の分析調査 (分析可能な61種類の化学物質を対象)を行なった結果によると、農薬や除草剤はもちろん、人が服用する多種多様な医薬品成分が見つかった。
(解熱沈痛剤・高脂血症剤・血圧降下剤・抗てんかん剤、など)これらの成分は人が摂取した薬が排泄され、下水処理場で分解されずに、放流水として淀川に流れ込んだものと見られる。