窒素置換法による脱酸素|OHRミキサー

液―液、気―液、固―液を微細ミキシング OHRミキサー

OHR式は、連続式で、かつてない超高効率の脱酸素処理ができます!

水中 (液中) に溶存酸素があるが、これを脱酸素処理したい、というテーマがあります。
たとえば化学工場で、有機溶剤中に溶存酸素があると、反応工程で爆発の危険があるとか、溶存酸素が反応を阻害する、というようなケースです。

このような場合どうやって解決しているかといいますと、窒素ガスを液中へどんどん吹き込んで、液中の溶存窒素濃度を自然状態よりも濃厚にしてやると、その分だけ液中の溶存酸素が減っていく、という現象を利用して、溶存酸素濃度を下げたり、ほとんどゼロにしたり、ということをおこないます。

従来方式は、大量の窒素ガスを、長時間に渡ってバブリングする

窒素ガスによる脱酸素は、とても難易度が高いテーマです

従来方式は、目標とする脱酸素率が非常に高い場合には、丸24時間とか、大変長い時間をかける必要がありました。
しかも、大きなタンクに対象の液体を張って、そのなかで大量の窒素ガスをバブリングする、というやり方であるため、バッチ処理しかできません。お金も時間もかかりすぎです。
製造ラインのリードタイムが、この脱酸素処理工程で手間取ることによって、非常に長くなってしまって困っている、ということなのです。

OHR 式は、連続式で、DO 値:10.0mg/L → 0.2mg/L 以下にできます

窒素ガスによる脱酸素は、とても難易度が高いテーマです

OHR式では、これがいとも簡単に解決できます。
例えば、DO 値が 10.0mg/L あって、これを 0.2mg/L まで脱酸素したい ( = 酸素除去率 98%)、という非常に難しいケースでも、わずか数秒の処理時間で、連続式で処理できます。 加圧・減圧や、薬剤の添加などは一切必要ありません。

そのやり方は、図解でご覧にいれますので、お問い合わせください。 併せて、テストデータもご覧にいれます。 その説明図解でご納得いけば、次に実地テストに進んでいただく、という手順です。

お問合せ

なぜOHR式は、高効率脱酸素を達成できるのか

水中の溶存窒素濃度を、飽和値の3割増にまで一気に上げる技術は、OHR以外に見当たらない

  • (1)20℃の水に溶解した【全空気】の濃度は、24mg-Air/Lほどです。
    つまり水1L中に、【全空気】が24mgほど、溶解しています。
    そしてその24mg/Lのうち、15mg/Lほどを【窒素+わずかのアルゴン】が占め、残り9mg/Lほどを【酸素】が占めます。
    (※あとの、炭酸ガスとか、ネオンとか、ヘリウムとか、その他の微量ガスはごくごくわずかなので、カウントできないくらいです。)
  • (2)さて、【窒素+わずかのアルゴン】(以下、窒素とだけ表現します)は、空気中で79%ほどを占め、それでもって水中に溶解して、15mg/Lを占めている。
    では空気でなく、濃度100%近くの窒素ガスだけを水に吹き込んだ場合は、いくらまで水中窒素濃度はアップするかといいますと、19.0mg/L(20℃、1気圧)です。
    この19.0mg-N2/Lが、水に溶ける限界「飽和値ほうわち 」です。
  • (3)くり返しますが、15mg-N2/Lが、19mg-N2/Lまで、わずか4mg/Lしか濃度アップしません。
    これでもって、水中に溶解した酸素を一気に追い出すことができるかというと、無理だということは容易にわかります。
    だから、ただ単に窒素ガスを吹き込んだだけでは、24時間というような長時間がかかるのです。
  • (4)では、水中に溶解した酸素を高効率に、しかも、連続式で瞬間的に除去するためにはどうすれば良いのか。
    それには、飽和を超えた「過飽和」状態にまで一気に窒素ガスを溶かすしかありません。
  • (5)なぜOHR式が、高効率の脱酸素処理を、わずか数秒で達成出来てしまうのかといいますと、水中の溶存窒素濃度を、飽和値の3割増し(飽和を100%として130%)というハイレベルの過飽和にまで、一気にもっていけるから、という理由です。
    過飽和の度合いが、105%とか、110%とかではダメで、130%というレベルでないといけません。
    飽和値の19mg-N2/Lをはるかに超えて、25mg-N2/Lとか、そのような段違いのハイレベルにまで到達させられる技術でないと、土俵の外へ酸素を一気に押し出すことはできません。
グラフ

右のグラフをご覧ください。
酸素濃度の過飽和の度合いのデータです。
(東京水産大学測定)
が、F社のマイクロ・ナノバブル装置でもって溶存酸素が過飽和になる度合いです。104.4%という値です。つまり、4.4%しか過飽和になりません。
は、OHR社のマイクロ・ナノバブル発生装置によるものです。30%も、過飽和にいきます。

このデータは、世の中に数多くの製品が出回っている【マイクロバブル発生装置】の性能には、実は大差があるという一例です。
マイクロバブル発生装置の優劣の見極め方法につきましては、以下のリンクをご覧ください。

マイクロバブル発生装置の優劣判定基準

OHR式は、過飽和のレベルが段違いに違うから、連続式で、高効率の脱酸素処理ができてしまうのだ、とご理解ください。
(※酸素濃度を130%過飽和に到達させられるということは、窒素濃度も同レベルの130%ほどの過飽和に到達させられる、ということになります。)